Vol.18 Headlight

本来ヘッドライト(前照灯)は前方を明るく照らし、歩行者や運転を安全に走行出来る為の電灯です。

形は大まかに丸いのもあれば、角ばったものもありますが、昨今のものは変形が流行のようです。

60年代位の古い車両は殆どが7インチで丸い形です。ただ、1961年頃からイギリス、フランスでヨーロッパ向けに角型ヘッドライトを開発したようです。実際、シトロエン アミ6には採用されました。

LUCAS製(英国)やMARSHALL製(フランス)、CIBIE(フランス)、BOSCH製(ドイツ)などがあるようです。

昨今のヘッドライトはLEDや1991年ドイツのキセノン(HDI)などの登場でUFOが舞い降りて来たかと間違う位明るいですが、古い車両は点いているかさえ判断できないほど暗いものです。私たちはそれでも薄暗い古い丸いタイプを好んでしまいます。

1964年英国では明るい(今に比べると)ハロゲンH1電球(シングルフィラメント)が登場しました。

 

いずれにしても夜の安全運転としては、明るい前照灯をお勧めします。

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  • ハロゲンランプです。

    製造は80年代と思われます。
    ネコのマークが印象的です。
    このタイプにマーシャルはミニによく似合います。
    現在ではあまり見かけなくなりました。
    フランスを代表するヘッドライトです。
  • ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    シビエのW反射です。

    70年代に製造され国産、外車を問わず人気を博したヘッドライトです。
    そもそもシビエW反射はラリー用のヘッドライトで、上向きにするとスポットになります。ただ、下向きに知ると暗いです。ラリーの場合は市街地以外は上向きで走る場合が多いので、このようなヘッドライトが作られました。
    シビエだけではなく、キャレロやマーシャルでも製造されました。
    特にシビエは反射板が丸く可愛いイメージの目の車両になります。
  • ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    Vol 13で紹介したプロトタイプのスプリントのヘッドライトです。

    LUCAS製ですが、名前や詳細は分かりません。
    ヘソ付きのスポットタイプのヘッドライトで、レア過ぎます。
    光軸が出たが定かではありません。
  • ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    60年代のLUCAS製ヨーロピアンベッドライトです。

    90年代後半までヨーロッパ向けミニなどに30年近く作られていました。

    後期のワークスミニなどにも使用されました。
    60年代製のヨーロピアンは反射板のメッキ、多少のレンズカット、文言の違いがあり車に装着すると顔が変わります。
    メッキに関しては、近代の製造の物の方が良いです。
    特殊なベッドライトではありませんが雰囲気は良いですね。
  • イタリア🇮🇹車でも有名なキャレロです。

    この製品は1970年代に日本で流行ったW反射です。
    W反射の弱点は、ロービームが明るくない点ですが、キャレロはロービームの反射板の面積が大きいので、そこそこの明るさはあります。
    そもそも競技用のヘッドライトなので、ロービームは仕方ありませんね!
    現在では数も少なくなり、貴重な物となりました。
    ミニに装着すると出目金になり、個性的な格好良さをかもしだし、憧れのヘッドライトの一つでしょう。