Vol.11 Mini&Cooper Sの特徴について

1963年にデビューしたCooper Sですが、1971年の生産終了まで色々な進化を続けてきました。

1071Sのアーリーモデルはセンターメーターのインジケーターランプの位置、シフトブーツの形状やシフトレバーが真っすぐに上に立つなど・・・・数多くそれぞれの特徴があります。

カーペットの質やヒーターの形状や部品など中期、後期型などとは違い997Cooperに近い部分が多く含まれています。

また後期型のMk2やMk3などはそれぞれにおいて各所変化があります。

勿論、Cooper Sの命とも言えるエンジンもヘッドやクランク、カムシャフトや形状も変化して来ました。

このように1963年から1971年までの8年間で数え切れないほどの細かな変更を繰り返しています。

これらの理由は、Cooper Sとは競技車両であり、レーシングカーなのです。

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  • スポット溶接について。

    初期モデルのADO50と850ではボディのスポット溶接の数が違います。
    ルーフやフェンダー回り、雨どい部分など至る所に存在します。
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    フロントステーについて。

    Cooper Sの66年以降では、フロントパネルのオイルクーラーの横に斜めのステーが有るのは皆さんご存知ですが、メーカー物とレプリカの物とは、角度が違いますので機会が有れば見ると楽しいでしょう。
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    スターターソレノイドについて。

    通常新車時においては850とスタンダードCooperは、ソレノイド下のプレートの形状によって正面から見て右斜めに設置してあります。
    また良く聞かれる話では、どちらか分らない、その時の生産によって違う・・・などの話を耳にしますが、それは間違いで出処のはっきりした車両や由緒ある車両では、そのような話にはなりません。
    ただ最近では、英国のミニマシーンにてCooper S用のプレートはリプロダクションされていますので注意が必要でしょう。
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    シフトレバーについて。

    1071Sのシフトレバーは真っすぐ上に立ちます。と言うよりむしろ前方に倒れ気味が特徴です。
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    ガソリンタンクについて。

    1965年以前のCooper Sの右のガソリンタンクはオプションですが、1966年以降の標準装備の同じ右ガソリンタンクとでは、溶接フランジの形状が違います。
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    Miniのウインカーレンズについて

    巷でよく聞かれる話ですがレンズの字の凹凸が高いものが当時物で、低いと70年代やリプロダクションと言う噂を耳にします。が、これは一概に正解とは言えず、60年代にも凹凸が低かったり、凹凸が薄い物も多く存在します。
    実際には60年代のMiniの新車に装着している物が凹凸が低く、70年代のレイランドの箱入り新品が凹凸の高い物が多いのも現状です。
    このように、製作上の釜の状態で凹凸は変化すると考えられます。
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    Cooper Sのフロントパネル周りについて

    後期型のMk1やMk2にはオイルクーラーが標準装備になっている事は、みなさんも良くご存じの事と思います。
    クラッシュやサビなどによる事で、余儀なくパネルを交換されているCooper Sが殆どだと思います。
    オリジナルの状態と交換されているとでは、オイルクーラー横の斜めのステーの角度が違います。
    殆どの交換された車のパネルは英国ミニマシーン社で製造された物で、差別化する為行ってあります。またCooper Sはオイルクーラーを装着する為にフロントパネルをエンジン側に曲げて、専用ステーを追加して装着されています。
    このパネルの曲げ具合が工場から出荷の場合は鋭角で、ミニマシーンのパネルは鈍角に曲げてあります。
    また、ウィンカーレンズの装着部ですがオリジナルのMk1とMk2の初期まではレンズの下のプレスが小さく低いです。
    社外の部品ではレンズしたのプレスはまた低いです。
    その他も多々ありますが、省略します。
    補修部品ではオリジナルと多少違うように製造してあります。
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    オリジナルエアーフィルターボックスについて。

    皆さんもご存じのCooper & Cooper Sに使用されているエアーフィルターBOX、通称弁当箱ですが、この鉄板の厚みがMk1とMk2では異なるのをご存知でしょうか?

    やはり、コスト面でMk2の方が少し薄い鉄板を使用しています。
    67年式のMk2の初期はMk1の部品を多数使用していますので、Mk1時期のBOXの在庫処理として使用されています。従って過渡期のものはMk1同様厚い鉄板が使用されています。Mk1の初期は別として、Mk1とMk2では鉄板の厚みに違いがあり、●g差があります。理由はコストダウンです。
    もちろんMk3も薄い鉄板で製作されています。
    このように各所において、コストダウンは見られます。
    世界的自動車産業においては60年代の後半には高級スポーツカーや高級サルーンカーですら、部分的には少ないですがコストダウンの傾向にあります。
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    サランドについて。

    フロントグリルの上に付いているサラウンドですが、初期モデルはグリルの中央部に当たるセンター部分が丸くコロンとしてまるで薄い唇のように見えます。前方から見るとまた違った顔に見えます。このように初期型は同じMk1でも部品の形状が多々違う場合があります。

    皆さんも是非、薄い唇のものを探してみては如何でせう。
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    キャップについて。

    皆さんが良く見るワンプレスキャップですが、当時の新車の写真と見比べると、何だか違うように見えませんか?

    実はキャップが違うのではなくホイールのオフセットが若干違います。
    補修部品のホイールやリプロダクションのホイールにワンプレスキャップを嵌めると、スチールの部分が多く見えます。ところが当時のホイールにワンプレスキャップを嵌めるとスチールの部分が少ししか見えず、これをマニアの間ではチラリズムと言ってます。
    特にMk1などはOEWのペイントなのでさらに感じやすいと思います。
    あなたもチラリズムになる本当のホイールを探して見てはいかがでしょうか?
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    バンパーについて。

    Miniのバンパーでの話で5本止めだ、或いは3本止めだと言う話を良く耳にしませんか?

    Miniの製造し始めの1959年から1968年頃までは5本止めだったようです。1969年頃から3本止めになりました。何月かは定かではありません。
    移行過渡期は在庫の処理と言う事と、変更理由は5から3と言うコスト削減だと思われます。
    形状は70年代の中頃までは同じようです。
    形はプレスの方で決まりますが、途中にプレスの修正もしますので新車時でも年式によっては多少違ったり、長さも微妙に違いがあるようです。

    余談ですが、カナダ仕様にはビックバンパーと言う通常のものより若干分厚い物も存在していたようです。

    私は見た事はありませんが・・・・
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    Cooper S ヘッドについて。

    皆さんもご存じの通りCooper S Headには数種類が存在します。
    AEG185とAEG163があります。
    初期モデルは、185でその後は163になります。185ヘッドは非常に弱く、バルブとバルブの間に熱によりクラックがはいりやすです。また全体の形状も163ヘッドと同様ですが、ひし形のマークがありません。
    続いて163ヘッドですが、これもまた2種類があります。共に形状は同じですが、違いはひし形のWマークが大小存在します。もちろん小マークの方が先の製造になります。
    AEG185と163の小マークは1071Sで、1071Sの後期は大マークも存在します。その後、Mk2 Sまでは163ヘッドです。
    Mk3になってからは、AEG940ヘッドとなり基本形状は似たものになりますが、プラグ回りやインアウトの回りなど多少の違いがあります。勿論、ひし形のマークは既に存在しません。燃焼室の部分では、バルブの大きさや材質なども違います。
    なぜ、バルブの大きさや材質などが違うようになったかのかを、時代と共に想像するのも楽しいひと時かも知れません。
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    クォーターガラスについて。

    Mk1最後期のクォーターガラスのリムがMk2が販売される前に装着されているのをご存知ですか?
    1967年の4月生産の車両にはMk2と同様の物が付いているものと考えられます。
    コストダウンの為と考えられますが、ステンレス製なので錆びません。が、ジョイントの金物が錆びて隙間が空き開閉するとボディに傷が付いてしまう場合があります。
    このように紛らわしい時期がありますが、Mk2用を後から装着した訳ではありません。
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    スペアタイヤクランプボルトについて。

    Mk1,Mk2のトランク内にあるスペアタイヤのクランプボルトの長さが違うのをご存知ですか?
    850と1000Cooperは同じ長さの長いタイプです。
    Cooper Sはそれに比べると少し短いタイプとなります。
    この理由はオフセットの違いもあるようですが不明です。
    時期によっても違うのでは、、、という方もいますが如何でせう?
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    皆さんのミニの愛車のドアについているキックパット(キックプレート)について。

    スペシャルショップにBMCの紙袋入りを目にしたりしますが、新車時の物と比べてプレスの深さが違うのをご存じでせうか?
    この写真で比較したように、新車時のプレスの方(上の画像)が深い形状をしています。新車時と補給部品とでは、仕様が異なることが多々あります。
  • 補給部品のキックプレート。









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    皆さんの大好きなミニですが、フロントとリアのウインドウのゴムの間に挟む、メッキのモールがあります。

    Mk1とMk2のモールは幅が広いのを御存知ですか?

    ほとんどのモールは交換されているので、分からないと思います。しかし確実に広く、また日焼けしずらいようです。
    些細な部分ですが、雰囲気は少し変わりますね!
    やはり昔の物の方が、バランスも作りも良いと言う事でしょうか。
  • Mk1,Mk2以外のMk3以降のモールです。
    モール自体の幅が狭くなっています。









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    MEOの8ポートです。
    21世紀の英国のチューニングshopです。
    写真から見ると👀、セミドライサンプと思われる構造になってますね。基本的には60年代のアーデンやレイランドSTなどと同様なプロフィールだと思われます。なかなかスパルタンな雰囲気です。
    オーナーの心意気と言った所ですね。8ポートには、ウエーバーやアマルなど色々なキャブの組み合わせでレースにアタックして来ました。ミニのオーナーには、憧れと言ったところですね。









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